週末のロンドン文学めぐり
何世紀にもわたり、ロンドンは多くの作家、詩人、劇作家にインスピレーションを与えてきました。おそらく、世界中の英語圏で使われている言葉にロンドンが多大な影響を及ぼしていることは、まず間違いありません。
ここでは週末を利用して、ロンドンの文学の歴史を効率良くめぐるルートをご紹介いたします。
ホテル
文学ゆかりの宿

フォースターは1902年から1904年にかけて、キングスレーホテル、現シスルブルームズベリー (Thistle Bloomsbury) に住んでいたようです。ブルームズベリーにいる友人が近くに住んでいたことが、その理由と考えられます。ここは現在、熱心な文学ファンが集まる宿として人気があります。
キーツ、シェリー、バイロン、コールリッジといったロマン派の詩人たちは皆、作家のロバート・ルイス・スティーブンソン、D・H・ロレンス、J・B・プリーストリーと同様、ハムステッドに住んでいました。このエリアで人気があるホテルとしては、料金の手頃なハムステッドブリタニアホテル (Hampstead Britannia Hotel) があります。
さらに足を伸ばすなら、19世紀の作家、ウィリアム・ハズリットにちなんで名付けられたソーホースクエアのハズリッツ (Hazlitt's) を訪ねてみてはいかがでしょう。客室に宿泊した著名人の名前を冠した洒落たホテルです。ジョナサン・スウィフトの部屋やレディー・フランシス・ヒューイットのスイートルームもあります。この洒落たホテルはJ・K・ローリングのお気に入りで、『ハリー・ポッター』の本を持ってロビーをウロウロしていると、彼女にサインをもらえるかも知れないという噂もあります。
金曜の夜
不服従宣言 (Declaration of Defiance)

ヘミングウェイは、ロンドン滞在中、ドーチェスターホテル (The Dorchester) に宿泊しました。彼はきっとドーチェスターバーでお酒を飲んだに違いありません。あなたも、金曜の夜をここから始めてみてはいかがでしょう。
ディナーは、ソーホーのザ・フレンチハウス (The French House) に向かいましょう。作家や俳優にも、このフレンチレストランの常連客がたくさんいます。シャルル・ド・ゴールは、ここでナチスに対する不服従宣言を書きました。ディラン・トマスが酔っぱらってしまい、『ミルクの森で』の原稿を置き忘れていったのもこの店です。
土曜の朝
ディケンズって何者?

土曜の朝はなるべく早起きをして、ディケンズウォーク (Dickens Walk) のガイド付きツアーに参加しましょう。
ロンドンはディケンズが暮らした街。サザークとバローは特にゆかりの深い場所です。土曜は超お買い得なバローマーケットの日 (Market Day at Borough)。ランチに最適な店はたくさんありますが、天気が良ければ、ピクニックに出掛け、その界隈を散策してみるのはいかがでしょう。
土曜の午後
ブルームズベリーの花

ロンドンをこよなく愛したディケンズは、朝から晩まで市内を歩き回っていたそうです。みなさんもランチの後、テムズ川を渡り、チャンセリーレーンからステープルズコーナー、リンカンズインホールに足を伸ばしてみてはいかがでしょう。ダウティーストリート48番地 (48 Doughty Street) には、唯一現存するディケンズの家があり、現在はディケンズ博物館として利用されています。
ダウティーストリートがあるブルームズベリーは、かつてロンドンの文学の中心地でした。店、交通機関、ファッション、住む人が変わっても、かつてジョージ・バーナード・ショーとバージニア・ウルフが「ホーム」と呼んだ街の建物や雰囲気が確かに残っています。
このエリアで本の虫にお勧めしたいのは、大英図書館 (British Library) と大英博物館 (British Museum) の読書室。どちらか好きな方、あるいは両方で、夕暮れの静かなひとときを過ごしましょう。
土曜の夜
ロンドンフィールズ (London Fields)
マーティン・エイミスの意味深なタイトルの小説は、ハックニーのロンドンフィールズパークを実際の舞台にしているわけではありませんが、ロンドン東部に位置するこのトレンディできらびやかなエリアには、数多くの知識人が住んでいます。
今夜はホクストンスクエアに出掛けてみましょう。このエリアには飛びきり洒落たバーやパブがあります。お勧めはシャーロットロードのブリックレイヤーズアームズ (Bricklayer's Arms) とカーテンロードのバーリーモウ(Barley Mow)。ディナーなら、ホクストンアプレンティス (Hoxton Apprentice) かザ・リアルグリーク (The Real Greek) がいいでしょう。
日曜の朝
ハムステッド散策

文学とアートの伝統を守りつづけるハムステッド (Hampstead) は、書店やアートギャラリーが多く、日曜の朝をゆったり過ごすのに最適な場所です。ブルームズベリーやディケンズランドにやや近い雰囲気を持つハムステッドを楽しむには、足で歩くのが一番です。
日曜の午後
キーツの家

詩人のジョン・キーツに興味がある人には、ハムステッドも非常に魅力的な街です。ハムステッドヒースから少し歩けば、1818年から1820年にかけてキーツが住んだ家 (Keats' House) にたどり着きます。ここの環境は、キーツの特に印象深い詩のいくつかを生むきっかけにもなりました。ここでキーツは『ナイチンゲールに寄せる歌』を書き、隣のお嬢さんだったファニー・ブローンと恋に落ちたのです。彼はこの家からローマへ旅立ち、そこで結核にかかり、25歳の若さでこの世を去りました。

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